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長過ぎね?俺の随筆(その43)『旧態依然の認証制度』

2024年7月31日
長過ぎね?俺の随筆

こんにちは。お元気ですか?私はお陰様で元気です。日々のニュースは相変わらず毎日同じようなものでつまんない絵面(えづら)ですが、何か惹き付けられるニュースはないものか、なんて、画面上をたださまよってます。古い言葉(死語だな)で言えば「チャンネルサーフィン」しています。だけど、なんかおかしいです。何がおかしいのかと言うと、ニュースそのものではなくて、チャンネルを引っ掻き回す心掛けのほうがおかしいのです。ふう(ため息)。

ニュースに因んで今回のテーマは、このブログ初の時事問題の「旧態依然の認証制度」です。

 

先日テレビニュースを見てて、自分としては珍しく、怒りにうち震えてしまいました。テレビに反応するなんて、本当に珍しいことです。わたくし的価値観によれば、テレビとは「点けっぱなしにするものではあるが、番組ごときに魂を揺さぶられてはならなくて、話し声さえ聞こえたらいいから、ただ流れてるだけ」のものなのです。だけど、さすがに我慢できなかったのか、自分でもびっくりするくらいワナワナとうち震えてしまいました。普段テレビニュースを見る時は「ああ、またやってらぁ、しょうもな。ふぅ(またため息)」などと、あくまでも傍観者を決め込んでるのですが、このニュースだけは傍観者などではとてもいられませんでした。

 

自動車メーカーの新車データの不正のニュースです。トヨタ、ホンダ、マツダ、ヤマハ、スズキ、軒並み日本を代表するような各自動車メーカーやバイクメーカーがやっつけられてましたね。

だけど私は、あの案件の正体は「メーカーの不正のニュース」などではなくて、「お国の不手際のニュース」だと思います。「お国の不手際」!そう思ったら、あなたも心穏やかではいられないのではないでしょうか?

それを知らせようとしてるマスコミもマスコミです。この時だけは。

マスコミに属する人は呆け者(ほうけもの)の集まりなんかじゃありません。頭の回転具合が飛び抜けて速い人たちが、彼らが知らないはずのことを鋭く理解しようと努めて、しつこいなと思うくらい突っ込んで来ます。昔のことですが、仕事の時にたまたま、とある爆発死亡事故の発生現場(商売になるかもしれないから見に行こうと思って行った現場)に於いて、マスコミの人の潜在能力をまざまざと見せつけられたことがあります。当事者の上役の記者会見場に、意に反して紛れ込んでしまったことがあるのです。知らないうちに私は新聞記者の一人に祭り上げられてました。そこにはたくさんのマスコミ各社の記者が詰めかけていました。彼等はその業界について改めて勉強して来たらしく、次から次に「急所を突いた質問」を繰り出してました。その時私は、この人たちはこの業界に触れる機会はないはずなのに、背景なんかをよく知ってるなぁ、と感心しました。時々頓珍漢な質問や、言葉を変えただけのリピート発言も多いけど、私たちが訊いてみたいと思うところを余すことなく訊いてくれてました。亡くなった当事者2人の上役の人たちはただひたすらにペコペコするしかありませんでした。「全部私の責任です、指示のしかたが悪かった」。当初は言うつもりはなかったんだろうけど、理詰めを回避しながらの質問に追い詰められて、最後にはとうとう頭を下げざるを得ませんでした。その間の心の動かしかたは見事でした。理詰めだけで問い詰めるのは拒否反応を引き出すのみです(あなたも私も身に覚え)。一ヶ所だけ逃げ場を故意に作って、そこに逃げ込ませてストレスを与えないようにして、拒否反応によるだんまりを極め込むことを回避しつつ徐々に追い込んで、最後に仕留める。訓練を積んだ人にしかやれない技です。これは、ジャーナリズムの気概が成せる技だと思って、それ以降一目置いてます。「質問のし方が好きじゃない」と強く思うこともかなりたくさんありますが、私の代わりの役割を充分果たしてくれてると思って満足してます。でもこの件だけはマスコミは権力の味方。そうです。権力の味方なのです。

 

第4の権力とさえ呼ばれるマスコミが、この件だけは第1第2第3の権力(司法と立法と行政)の味方?反骨精神がマスコミの存在理由のひとつの大きな理由じゃないの?公共向け大量流布がマスコミの最大の存在理由で、それは目的でもあるけど、おかしなことばかり言っているとそのうちに誰も見向きもしなくなるよと危惧してるのですが。

「不思議」と「憤り(いきどおり)」がない交ぜになって紳吟(しんぎん)してしまいます。ううっ、呼吸が・・・

 

テレビでは、トヨタ自動車の豊田章男(とよだあきお)会長が大写しされてました。「全てのステークホルダーの人に対して謝罪致します。申し訳ありませんでした」と頭を下げてました。ホンダもスズキもヤマハもマツダも、偉い樣とおぼしき人(顔も名前も知らないから、さぞ偉かろうと想像するしかない)が「捏造でした。申し訳ありません」、と謝ってました。

続けて街頭インタビューへと画面は替わり「また不正?私たちの安心安全は誰が守ってくれるの?」とか「ダイハツの次が豊田自動織機、その次でメーカー総崩れじゃん(総崩れでもない)、もう日本の自動車産業はおしまいにした方がいいんじゃないの?」。

さらに画面は替わって「トヨタに対して、早速翌日国交省が立ち入り調査」「アメリカの消費者団体が痛烈に批判」「豊田会長が無責任にも、不正根絶することは不可能、とコメント」。

私には、これら全ての(全て、です)発言を流布しようとするマスコミの姿勢が腹立たしいです。この場面でこのインタビューなの?この聞き方なの?最後に出て来た「豊田会長は無責任」というのは、おまえらマスコミの感想だろ?個人的感想をニュースに入れ込むなよ。むしろ、責任を自覚するからこその発言じゃん(わかりますか?わかんないだろうな、後述します)、なんて憤って(いきどおって)ました。

インタビューにしても「また不正?」という一般人の応答。いいえ、またでも不正でもありません。「もうおしまいにしたほうがいい!」の応答。はい、終わってます。でもおしまいなのは誰のせい?お国のせいだと思うけど。

これらのコメント、素人ウケは確かにするから、視聴率は稼ぐことができるかもしれないけど、もっとよく考えてみてくれよと思います。

私は「失われた30年」の間、常に現役のサラリーマンてした。申し訳なかったなぁ、と常日頃思ってます。俺個人には何の責任もないけど、素知らぬ顔はできません。だけど、このように言われてしまうと、あまりにもの憤怒(ふんぬ)に溢れてしまいます。

 

豊田会長の「根絶は不可能」というコメントは、私は「もっともだ。よく言った。言いにくいことをよくぞ言ってくれた。中日ドベゴンズの応援歌でもないけど、おまえが言わなきゃ誰が言う(おまえが打たなきゃ誰が打つ、だった)」と拍手したいと思います。

 

自動車を大量生産して大量販売したいと思っても、自動車は一般人の安全な生活面ではなかなかの危険な存在、一般人が使用するためには出荷した時の全数検査が鉄則。だけど、そんな事してたら、莫大な金と時間がかかって、メーカーもユーザーも大迷惑です。そこで登場するのが「生産品の事前認証制度」です。これこれこういう自動車を、こういう材料を使って、こういう治具を使って、こういう手順でアッセンブリーして、これくらいの性能面の数値と強度を出すと約束するから、大量生産を認証してください、という制度です。強度にはあらかじめ国が定めた基準があります。耐衝撃性、排ガス量と排ガス中の残留物資とその濃度(上限規制あり)、発生する騒音(これも上限規制あり)、走る曲がる止まるの基本走行性能(回転半径・最高速度・室内静粛性・制動距離、どれも大事)。

お国もいかにも権力者らしくふるまえるこの制度に賛同しました。利権を伴うから、お金の薫り漂い、お役人が飛びついたのかもしれません。私としては、お金にたかろうとする役人の体質じゃなくて(お金の話しなら仕方ない、お金なら俺でもほしい)、言うことに従わないやつを選んで懲らしめようとする体質に対して「ふんまんやる方ない」気分です。

 

私には、豊田章男会長は消費者じゃなくて、社員に向かって頭を下げたように見えました。「こんなに隔世感たっぷりの時代遅れの認証制度を君たちに押し付けてしまって申し訳ない」。前出の「ステークホルダー」とは、どういう意味なのでしょうか?その意味は、株主やユーザーやライバル、従業員や行政や地元を通る鉄道会社を含む全ての関係者という意味です。金が絡もうが絡むまいが、繋がりのある全ての人を言います。「全てのユーザー様に対して申し訳ない」じゃないのです。ユーザーに対しては微塵も不正を働いたとは思ってない。従業員こそに申し訳なかったと思ってるのです。だけど、ユーザーを差し置いて露骨に従業員と発言するわけにはいかない。そうだ。聞き慣れない言葉でお茶を濁そう。ステークホルダーなら両方とも含んでるから、都合いい、なんて。従業員も含む、やっぱりね。

画面に於いて直接目撃したわけじゃないけど「私が言うことじゃないが、今回の不正は、不正とは言えないと思う」、と豊田章男会長。これがこの問題の全てだと私は思います。聞き慣れない言葉のステークホルダーを使ったわけがあったのです。

 

翌日早速トヨタに乗り込むあたり、さすがはニッポンのお役所。らしさ全開。肝心なことは、あんなに遅いくせに。

 

認証制度自体は悪いことではありません。必要なことだと思います。厳しくすれば自国民の安全が守られる。いつだったかな?日本の中型国産旅客機(三菱リージョナルジェットだったはず)が挫折したのも「旅客飛行機の国際認証試験に合格しにくいから、もうやめた」と言う結末でした。「大量生産」と「無理して使っても安全」、相反するものの両立です。言わば時代の要請です。

だけど、厳しくすれば「産業の発展の遅延」を招くと思うのです。そして招いたのが日本です。

 

アメリカの自動車はかつてはかなり大型でした(今はそうでもない)。巨大な車体に合わせ認証基準値は作られてました。そして日本はアメリカの基準値を参考にしつつ、日本車の小さい車体を加味して、独自の基準値を決めました。ここまでは良かったです。だけどそれは昭和27年のこと(俺より古い!)、しかも未だに改定してません。しかも、新設計自動車が認証されるまでには、少なくとも4年はかかります。しかも、順番どおりじゃありません。欧州を含む海外メーカーが往々にして先です。4年に対して、韓国は1年、中国は1年半、甘いけど早い。甘いのは問題だけど、早い上に海外メーカーの特別扱いなし、あくまでも順番どおり。

私は、なぜトヨタ自動車が本社所在国を海外移転しないのかが不思議です。国内で頑張ると言ったところで、制度がついてきてくれないと、頑張り甲斐がありません。すなわちこれは「日本経済の危機」なのです。海外移転なんてしたらトヨタの稼ぎが他国の稼ぎになってしまうのです。税収もなくなります。それに加えて何より「昭和27年に制定された時代遅れの認証制度。スピード感なし」。各メーカーは日々開発競争にしのぎを削ってます。スピード感が上がらないから国際的開発競争では戦えない。企業にとっては「生きるか死ぬかの問題」です。バブル期の日本の繁栄から凋落してしまった原因も、このスピード感のなさと、その当時でさえ既に時代遅れの認証基準でした。誰もがわかってたことです。

私でさえも知ってました。でも、私一人ではあまりにも無力です。誰かが対処してくれるだろうと思ってしまったのです。その上、不勉強にも私は「もうとっくに自動車の認証基準値は改定された」ものと思い込んでました。まだだったなんて、私もいけなかったです。

 

これには、お役人のプライドの高さも悪い意味で影響してると思います。彼らは、子供の頃からただの一度も叱られたことがないんだと思います。一度認証して、もし事故ったらみんなに叱られる、認めたおまえのせいだ、と、下級国民風情(ふぜい)にゆび指される。そんなこと上級国民の私には許されない。

これをプライドと言ってもいいのでしょうか?傲慢(ごうまん)もしくは尊大(そんだい)と言うべきなのではないでしょうか?口喧しい(くちやかましい)海外メーカーは一生懸命前倒しして、おとなしい国内メーカーはもちろん後回し、政治家なんかを使って一言言おうものなら、翌朝のトップニュースで「トヨタが暗躍する政治家と密接に関係。自動車業界の闇を暴く」です。誰がとは言わないが、リークするやつがいるのです。ちなみに私は、過去も現在も未来も(未来?未来はもうないや)、トヨタ関係に在籍したことはありません。

 

例えば自動ブレーキ。先日、スゥエーデンのボルボ社が「日本初の技術を我社が」とテレビCMでやってました。確かに高い技術力です。だけど、トヨタも日産も、同じ技術を2001年!には申請していたのです。そして今でも保留です。「書類上不備」。

 

今回の「不正」も、基準値が俺の言うとおりになってない、ということです。

 

例えば「耐衝撃性」、国際基準(正しくは国連認証だったはず、勘違いしやすいから敢えてこうする、各国加盟してるけどトランプ以降アメリカだけ非加盟)では、重さ1200kgの鉄球を振り子みたいに吊り下げて、後ろからぶつけても燃料の漏洩なきこと、だとしましょう。同じく日本の基準では、水平方向に時速60kmで正方形の重さ1200kgの鉄の塊をレールなどで衝突させて、燃料漏れや搭乗者及び運転手の車外放出なきこと、とされてます。さらに、3方向からとか、シャシ台による負荷(一言で言うと車体の重さ)、搭乗者の体重とか、車体の傾斜角度などの様々な条件を定めて「全部やれ」。

国際認証は、そんな制度さえ持たない発展途上国(当時は後進国と呼ばれた)のためのものだからこの際両方とも通しておけ。そのほうがハクが付くというもんだ。売りやすいんじゃない?でも、日本の認証基準と国際認証の基準が違い過ぎ。「日本の基準で、全部やれ」・・・全部ね。途方もなく大量だ、自動車だけでも車種もあれこれたくさんあるし、バス・トラック・建設機械・農機・小型船舶・キックボード・原付自転車・自動二輪とゴーカートなどの遊具、発動機付き乗り物は数限りない。航空機は国際基準しかない、大型船舶は別規格(舶用品規格と言って目を剥くほど厳しい)。今回データを出しても、審査が終わるまでに時間がかかるだろうな。と想像できてしまいます。「大変だろうな。溜まるだろうな。俺たちのデータを鵜呑みするしかないんだろうな」お役人も気の毒と言えば気の毒なんです。

衝突させる物体の素材について、鉄の塊なんて、作ろうと思えば作れるけど、一体いくらくらいかかるんでしょうか?運搬手順とその費用は?鉄の塊は非現実的だから、分厚い鉄板の積み重ねでもいいはずだ。はい、アウト、俺の言うとおりじゃない。鉄とは言ったけど、鉄板でもいいなんて一言も言ってない。衝撃が加わってもしもずれてしまったら誰が責任とってくれるんだ、スチールバンドで縛ればいい?縛りかたを誰がどうやって決めるんだ?俺は知らん。言ったとおりにやれよ?。

重さにしても、国際基準では1200kgの鉄球だけど、アメリカ独自の基準では1800kgのレール載せ。日本基準だと1200kgと軽くてレール。鉄球が一番簡単だけど、残念ながら我が国のお役人は首を縦に振ってくれない。しかし、幸いにも我々の手元にはアメリカ基準のデータがある。

1200は1800より安全サイドのはずだから、1800でやったのを1200に書き変えてもいいだろう。はい、アウト。何か未知の現象が発生したら、おまえは責任取れるのか?まさか「おまえらお役人なら取らないから、俺も取らない」とは言い返すことはできません。それにしても「未知の現象」って何だ、これも言えません。

おもりの重さの較差(こうさ)、基準値を紹介する冊子に「1200Kg±2Kg」と明示した。提出して来た認証許可願には、±2を測定したとは一言も書かれてない。はい、書類不備。それどころか、1800でやったから1200の条件が書けなかった、なんて、はい、不正。

 

これが不正の正体です。

 

例えば排ガス。ヨーロッパの基準は厳しさに溢れてます。時速40kmで負荷1000kgの時のリッターあたりの燃費は◯◯以上。時速何kmの時が燃費が最も悪いか、なんて、相対的なもののはずだけど、重さは絶対的なはず。「衝突試験は1200Kgだったのに、燃費試験は1000Kgか。面倒だな。幸いにも我々には、アメリカの基準の負荷1500kgの時の時速20~50kmのデータなら時速10km刻みで既にある。この軽費節減のご時世だし、開発スピードも大切、上司から指示された納期もある。1500なら1000より安全サイド。この際1000で試験したことにしてもいいんじゃないか?」はい、アウト。計測データ元本に「1500Kg」と明記してあるのに、1000と書き換えて、申請書と参考資料の計測元本を両方とも提出してきた。両方とも提出したのはいいが、俺が言ったとおりにしてない。1000ったら1000でやれよ。やってないでしょ?。

 

だから、データは正しくないけど、リコールはしないと決めて、国交省もそれを認めたのです。

パワートレイン(エンジンを含む走り装置のこと)の問題じゃなく、搭乗スペースの耐衝撃性のお話し。いわば「ついでに作ったところ」です。パワートレインなら一大事ですが、今回は騒ぐほどのところでもありません。

 

鉄板の問題でも「国交省は昔からそう言って来るもんだ」と知ってたのです。だから「不正」。完全には納得できないけど、楯突くことは商売上の大リスク。

 

最近ではEV車が発達して来て、欧米チャイナを中心に盛り上がってます。自動車産業が得意なはずの日本は、この件では出遅れた形です。でも本当は、EV車認証基準の出遅れなのです。

 

1年以上前の「ダイハツ」の起こした不正とは何なんでしょうか?あれは、ダイハツの警戒心不足です。ダイハツの自爆です。今から15年くらい前かな?ダイハツは「ミラ・イース」という名の、何の変哲もない軽四を計画して、お国の認証部門に回そうとしました。そして思い掛けなく短期間で通ってしまいました。「短期間で認証してくれてどうもありがとう、今後もよろしく」、その時のお国の返答は「はい、どう致しまして、今後もこうするつもりだよ」。国際的に軽四を普及させたいという思惑があったからです。だけど、蓋を開けたら見込みがあるのはインドだけ。だから「今回だけは」だったのです。これをダイハツは「成功体験」だと思い込んでしまいました。社内に向かって「次の新車も早く通せ」、お役人は時々「手のひら返し」をするものだ、と知ってて、こんな指示を出したのです(情勢からやむを得なかった)。指示された人がお国に確認の電話すると「そんなこと、誰が言った?15年前のことなんて知らない。はい、組織ぐるみの不正」。申請書受理が済んでるから摘発されました。今回の一斉摘発(日産系と光岡と三菱自工系と川崎と小松とヤンマーとクボタを見事に除く、やっぱりね)に繋がる質問状送付の状況を産み出したあたり、その影響力は小さくなかったと思います。トヨタ、ホンダ、マツダ、ヤマハ、スズキ、だけ、不正を自己申告。自己申告したのは、業界の雰囲気を変えよう、と思ってるトヨタの思惑があったとかなかったとか。トヨタのことを心良くなく思ってるメーカーだけがなぜか無傷です。三菱は今ではちょっとスズキに近いけど、10年前はゴリゴリの日産派でした。

 

これ以降は全て私個人の見解です。あくまでも伝聞です。偏った考え方も散見されますが、まず、お読みください。

 

 

ニュースは時々、本当の事を言わないと思います。ばかのフリして脚色してます。知らん顔だけはさすがにやりませんが。いつも世の中は、権力者の立場が守られるように、守られるようにと流されて行くように思います(ひがみだとは思うけど)。「誰のせいだ」なんて言われたくないから、今さら失敗を認めるわけには行かないと考えてると思います(先程言った挫折経験ないことが災いして)。一部ではあるがもうお金も使っちゃったから、今さら設計ミスでしたなんて言えないと考えてると思います(ひがみだとは思うけど)。あくまでも伝聞ですよ、あくまでも噂ですよ。これが実情だなんて思ってません。でも、なんだかなあ。振り返ると、俺の人生「ひがみ」だけ?

 

 

有明海の堰堤閉め切りのニュース。あれ、どうなったか知ってます?せっせと作って閉めきったら、住民から訴えられて敗訴。上告したけどまた敗訴。もう一度上告してまた敗訴。確定判決が出て開門命令されたのに書類不備で不履行。不履行だと知ってましたか?ニュースで聞きましたか?そもそも、最初からこのニュース、何か変です。変と言えば、政治家の裏金問題。「しゃべるな。しゃべるな」のあの人はなぜ首が飛んだ?そう言えば、昔から睨まれてしまった政治家はスキャンダルが起こって、週刊誌なんかにすっぱ抜かれて抹殺される。じ◯んとうの議員が多い?◯とうの乱もスキャンダルで尻すぼみ、◯めいしずかちゃんもいつのまにか消えた、誰かコントロールしてる人でもいるの?

 

だけど私は信じたいです。本当の事はいつも画面の片隅に映り込んでます。画面の片隅に映り込んでしまったのは、ただの偶然じゃなく、心ある誰かマスコミの所業だと信じたいです。なぜ脚色するの?政治家は、それに1枚噛んでるかもしれないし、噛んでないかもしれません。豊田会長を始めとする、各企業の偉い様たちがあんなに低姿勢なのは、お役人を怒らせた時の恐さがその身に染み込んでるためだと思います。

 

「あれっ?」って思うニュースの具体例の、列挙にはこと欠きませんが、今回はやめときます。「あれっ?」って思うニュースは昔から山ほどあります。掃いて捨てるほどあります。だけど、ここは摘発しようとする場ではありません。我々は「おかしいな?」という心を持ち続けなければならないのではないでしょうか?だって、ニュースは時々「本当のこと」を言わないから。認証制度もそのひとつなのかもしれません。

 

今回もなかなかの長文になってしまいました。時事問題はこのようになる傾向があるのかな?もし、そうだとすると、今後は容易く(たやすく)時事問題には手だしできません。手だしする時は、気を付けようと思います。

ここで、お約束事の再度の変更をお知らせします。て言うか、元に戻すと言うべきなんでしょうか?かつてはこの場所に、次回のブログのテーマを予告してました。しかし、それまでに書き連ねて来たブログの内容を際立たせるためには、予告しないほうが良い、とある人から助言を受けました。正直にそれに従おうと思ったのです。実際に過去のブログで試してみて、自分でも見比べてみて「予告しないほうがスッキリするなぁ」と強く思ったのです。そして、先月のブログから予告しないようにしました。だけど、これがずいぶん評判が芳しくなかったです。会う人会う人から「おまえのブログらしくない。楽しみにしてるのに。この珍しくて不自然な予告スタイルこそ続けるべきだ」と複数の人から言われました。だから、今回から復活します。なお、現在編集中の出版予定の単行本からは予告の下りは消えてます(このブログの第1回~第30回までのベストもの、2024年12月発刊予定、2025年には続編も、買ってくださいね)。次回のテーマは「サボるやつがいないとみんなが滅びる」です。それではご機嫌よう、さようなら。