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長過ぎね?俺のブログ(その55)『核兵器と北方領土』

2025年9月1日
長過ぎね?俺の随筆

こんにちは。お元気ですか?私は精神的には元気です。でも、肉体的にはちょっと「すごぶる元気」とは言いきれません。齡のせいか褥瘡が治りにくくなってしまって、お尻が痛いためです。平常なのに眩暈(めまい)もするし、血圧も上がるし。まぁそんなこと気にしないでいいから、と自分を宥めます(なだめます)。ブログを書くことに対しては、すごぶる「どうでもいいこと」でしょうか。

今限定の話題だと思うのですが、静岡県伊東市の市長さんの学歴詐称のニュースが連日テレビ画面を賑わせてます。実は、詐称とされる大学名は、私の卒業した大学。思うところはあるけれど、テレビの論調に反して「詐称したのが本当かどうか」の実際のところは私にはわかりません(だけどテレビの人は知ってる態度)。学部は違えど、彼女は私の10年くらいの後輩か?個人的には面識はありません。その大学に対して、残念ながら「母校愛」と呼べるほどの強い気持ちはありません。だけど、まごうことなき「母校」です。その名前を耳にする度に自分でもわけがわからない不思議な思いに包まれます。「母校愛」というほどのものでもないけど、一体このモヤモヤとした気持ちは何だ?思い入れ?懐古?…もしかしてそうかもしれません。

しかし重ねて思います。私の母校は、詐称して貰えるほどの価値ある大学なのか?「卒」の字に◯をつけたことは、恐らく当初は軽い気持ちだったんじゃない?そもそも聞き方が悪いと思う。卒、中退、在籍中、さあ◯をつけろ、なんてね。気が付かなかったということにしておけば済むんじゃないかと思ったんじゃないの?バレようがないと思ってたんじゃないの?これほど大事(おおごと)になるとは思わなかったんじゃない?わかっちゃいけないことだけど、その気持ち、何となくちょっとだけわかるような気がするのです。ギクッと思ってる首長(くびちょう)さんや議員さんは、さぞかしいっぱいいらっしゃることと想像します。私だって卒業証書なんて持ってない。私も詐称?19.2秒チラ見せしたら赦してくれる?今ここにあるのはただ、入学学部名と、入学年度と、学籍番号の「記憶」だけ。経済学部経済学科に昭和55年4月入学の、学籍番号652番。証明しろ、と言われたら大変な騒ぎ(当人だけの騒ぎ、かな)になることでしょう。でも、あなたも似たようなものではないでしょうか?証明しろと言われたら証明しにくい。あなたの手元には最後に卒業した学校の卒業証書はありますか?違反は確かに法的にはダメだけど、学歴ってそんなにスゴく大切なこと?学歴ってそんなに人を区別できる(してしまう)もの?大学ってそんなに偉いもの?「ちょっとだけわかる」とは、この「たいしたことないじゃん」の気持ちの辺りがわかったような気がするのです。学歴なんてどうでもいいんじゃない?どうでもいいことをこんなに騒ぐ?まるで「鬼の首」でも取ったみたいに。虚偽申告は確かにいかんけど、何だか不愉快だなぁ。集団イジメか?兵庫の◯藤知事さんを思い出しました。一過性の熱病、マスコミのとても悪い癖です。もっと大事なことを伝えてくれよ。あっ、ああだこうだと言ってないで、それでは今回も長過ぎるブログを書いてみましょう。今回のブログは、4回目の時事問題の「核兵器と北方領土」です。

 

私は国後島をこの目で見たことがあります。それは羅臼というちょっと寂れた感じの町の、町はずれの海沿いの岸辺から望むことができました。私が40才ぐらいの頃、その当時にはまだ形があった今やなつかしの私の家族と、友人家族と一緒に総勢9人で、紋別・佐呂間・網走・知床半島・摩周湖と、道東方面を旅行しました。摩周湖は本当に霧の中でした(全然見えなかった)。知床には、「白夜が明けゆく島影が見える風景」なんてロマンチックな景色を思い描いていたのですが、そこで見た国後島はもの凄く現実的な光景でした。「遥か国後」なんてものじゃなく、それはびっくりするぐらい目の前にありました。ちょっと霞んだ左手彼方の海にはロシア(その時はソ連崩壊直後)の駆逐艦さえ浮かんでました。日本の軍艦(軍は日本にはないはずだからから自衛隊艦と呼ぶべきかな)でさえ滅多に目撃しないのに。鑑尾に見たことのない国旗がありました。おそらく「制度が替わった新しいソ連の旗」だと思いました。浮かんでた船は、あれは駆逐艦だったと思います。掃海艇や警備艇にしては大き過ぎるし、巡洋艦ならもっと大きいし、空母やヘリ用航空巡洋艦なら甲板がなくてはなりません。甲板らしきものは見当たりませんでした。

その上、昼夜も「白夜」ではありませんでした。早々と陽が暮れて辺り(あたり)が真っ暗になってしまって、予約してあった宿を探し出せなくなりました。真っ暗具合は自分の常識範囲内じゃなく(電灯なんて1つもない)、緯度を考えたら当然なのですが、日没時刻も1時間以上早かったです。16時に「まだ暗くなる時刻じゃない」、だけど陽は沈みました。油断してました。遥かでもない国後に白夜はやって来ませんでした(ハマナスも咲いてませんでした)。

 

だけどなぜあの場所に駆逐艦?その当時ロシアはソ連からの改変直後(実質的に革命に近い騒ぎ)、大変な時期だったので海洋巡視どころじゃないはずです。日本からの越境不法移民?日本人なら不法移民なんてするはずありません。日本に暮らすその他の国出身の人なら「常識的にはあり得ないけど、時々彼等は常識を超えて来るから、中にはそんな人もいるかもしれない。夏に泳いで行こうとする人もあり得なくもない」と思うけど、あったとしても稀だ。数が少ないなら「海岸警備」でもいいんじゃないの?あんなに狭い海峡にあんなに物々しい船?警備する対象が俺が思ってるのと違うのか?人じゃなくて◯水艦侵入を見張ってたってこと?とにかく、なぞだらけでした。

 

北方領土というワードを、子供の頃からもう半世紀以上あたかも呪文の如く聞かされ続けて来ました。「返還されるらしい」と、何度踊らされたことでしょう。特に小泉と安倍政権時代。返還されそうだ・惜しくもダメだった・今度こそ返還されそうだ・やっぱりダメだった、の繰り返しです。理由は3つ。1つ・我が国の外務省の方針の目に余る一貫性のなさ(フラフラしてた)と、2つは・国民は愚か、政治家らに対しての秘密主義(秘密?でもこれがカギだった)と、3つ・ロシア国内世論の未成熟(今更?)。

 

だけど私は、今まで書いて来たつい先程の段落の中の言葉に、ふたつの不適切表現があったと思います。

まず一つ、「返還」。ロシア的視線で言うと、これは返還なんかじゃありません。譲渡です。世にも珍しい「無血譲渡」、明治維新でもあるまいに。これは世界的に見ても、歴史的に見てもかなり珍しいことです。普通は「奪った」「奪い返した」の戦争です。当のロシアは内心ではこう思ってるはずです。日本の言い分はちょっと(かなり)腑に落ちないけど、国際舞台という特殊環境においてではあちら(日本)に分があるのだろう。どうせそうさ、不本意だけど。だっていつでもロシアは、あいつらの「心の中の仮想敵国の一つ」だから。だけど戦利品を譲渡せよ、なんて、あの戦争は一体何だったんだ?直前参戦して、上手いこと行ったと思ったのに。朝鮮半島も北海道も諦めてやったのに、南樺太だけで我慢しろということなのか。ドイツに酷い目に遇わされたから、ドイツの味方の日本で敵(かたき)を取ったっていいはずだ。・・・ロシアも最初は(今でも)こう思ってたはずです。だけど今、北方領土は戦略的に重要なポイントになってしまったんだと思います。駆逐艦は、なぜ国後の海に浮かんでいたのでしょうか?

 

二つ目は「国内世論の未成熟」。

譲渡(返還)することはロシア国民の間では反対意見が多いんじゃないかと思います。でもそのことをそんなに、チェルネンコ(日本嫌い)やエリツィン(日本嫌い)やゴルバチョフ(日本嫌い)や、そして「あの人(珍しく日本嫌いでもない)」が嫌がるでしょうか?気持ちは「そんなこと何だっていい」ではないでしょうか?それがロシアの為政者の思いでもあり、それが世論だったのではないでしょうか?譲渡する世論でもなかったのです。ウクライナはおおごとだけど、日本が喚こうが騒ごうが大したことないはずです。ならばなぜあんなに北方領土を手放したがらないの?。ところで、ナワリヌイやブリゴジン、あれは自然死事故死なのでしょうか?世論なんてプーチ◯さんたちにとっては、「あってもない」ようなものです。少々の「譲渡しておいたほうが金銭的にも世界中の評判の面でも得かもかもしれない」の声はどこ吹く風です。そもそも、伝える側の日本のマスコミの人が思い込み過ぎだと思います。日本が嫌いでもない→この人は日本が好き→日本ひいき→我々の無理強いを叶えてくれようとするに違いない→返還してくれる、自分勝手に発展し過ぎです。あれは「世論の未成熟」です。それどころか「ロシアの当然・必然」だったのです。

 

核兵器所有国は現在9~10ヵ国と言われてます。アメリカ・ロシア・中国・イギリス・フランス・イスラエル・イラン・インド・パキスタン、そして北朝鮮です(見事に独伊日がない)。これが悪名高き「核開発競争」です。だけど私は、核保有国には2種類あると思います。1つは、核兵器を武器として実際に使うつもりがある国。アメリカ、ロシア、中国、北朝鮮。

2つ目は、技術力の高さの誇示ひいては恫喝道具(あるいは抑止力として、本気で使えるとは思ってない)。

使うつもりがある国なら、核兵器を作ってもそれを隠しておくところが必要です。そうでなければ、いざ開戦した時に真っ先に核弾頭が狙われます。発射台も同様に狙われます。自衛隊でも狙うと思います(今の法律では撃てないけど)。だから中国や北朝鮮がやろうとしてるトレーラー式の発射台が報道対象になるのです。隠し場所はわかるけど「出てこないなぁ」と思ったら、ある日突然違うトンネルからトレーラーに載って「こんにちはー」なんて、撃たれるほう(日本)にとっては、堪った(たまった)ものではありません。

 

潜水艦からのミサイル発射のためには「2段発射」という特殊な技術が

必要です(まずは海面から飛び出して、それから間髪入れず着火して推進力ゲット)。しかも原子力潜水艦は必須です。通常型のディーゼル潜水艦では「猫が首に鈴を着けて歩き回ってる」みたいなものです。やかまし過ぎて、すぐに見つけられます。原子力潜水艦なら無音、しかも年単位の長期潜水可能(精神的に保てれば)。しかも発射台標準装備。核兵器を隠しておくにはうってつけです。アメリカやロシアの大統領が持ち歩く「核ボタン」は、実は原子力潜水艦に繋がっているのです。

 

アメリカは海洋国家です。東には大西洋、西には太平洋。ロシアはそういうわけには行きません。海は凍ります。浅い海では人工衛星に発見されます。ある程度の深さがあって、しかも氷結しない海。

あ、あった!オホーツク海!千島列島は全てロシア領です。オホーツク海への他国の侵入を合法的に防ぐことができます。後は、日本海ルートと、国後島ー北海道本体の海峡ルートのみ。オホーツク海は真冬に流氷に覆い尽くされるけど、これは表面だけのことで、海底までは凍らない。でもって、原潜を以てすれば簡単に砕氷できる。その辺りが北極海とは違う。しかも最深深度3,600m。原潜を隠しておくにはうってつけ。

 

だからあそこに駆逐艦がいたのです。

 

千島列島の大切なピースとしての「択捉島」と「国後島」なのです。歯舞諸島や色丹島は千島列島の並びではありません。その当時、鈴木宗男衆議院議員(現在は元)は、そんな背景があると知ってか知らずか(とぼけてたけど、おそらくわかってたと私は思う)、まず歯舞色丹の2島返還を掲げて、わりと派手目に活動してました。しかしある日突然、地元企業との癒着というスキャンダルが沸き起こって抹殺されましたが(後に新党を立ち上げて復活、でも往時の勢いはなかった)、与党の政治家であれば誰でもやってそうなことでした(あくまでもイメージです)。結果的に、北方領土に関しては鈴木宗男元衆議院議員は正しかったのです。あのまま何事もなければ、今頃は2島返還されて「よかったね」だったと思います。しかし、彼はありきたりのスキャンダルで掻き消された後でした。何の後?それは、我が国の外務省が「オホーツク海はロシアにとって大切な戦略的拠点、あそこには核ミサイルを積んだ原潜が隠れてる」と気が付いた後だということ。「気が付いた」とは、面と向かってロシアにも、我が国国民にも言えませんでした。だから「秘密主義」なのです。だから「ブレブレ」なのです。ロシアには「2島返還」なら、応じるつもりがあったのです。平和条約を締結できて、お互いの交流も日本からの投資も増えるし、国際社会からとやかく言われなくなるかもしれない。だけど、日本にも日本の事情もありました。我が国日本はスキャンダルの嵐が吹き止まない。今更2島返還されてもマスコミが騒がしい。方針転換のことは、日本の政治家さえも知りませんでした。だからあんなに奇妙きてれつな報道を繰り返したのです、「返還されそうだ・惜しくもダメだった・今度こそ返還されそうだ・やっぱりダメだった」出所は政治家に違いありません。

 

これらのことは、何も「国後島を見た」 時に思いついたことばかりではありません。後日になってからいろんなことを総合的に俯瞰した結果です。

「トシを取る」ということは、こういうことなのです。1つの出来事に何か他のことがくっつく。何か他のことに出会うチャンスは、トシ取れば取るほど増える。それに、自分の思想とか信条を加えて腑に落ちる(理解する)。だけどそれは、理解できたかも知れないし、間違ってるかも知れないし、理解してないかも知れない。信条だけは、トシを取れば取るほど過激になってしまうため、老人はだんだん偏屈になるし、まかり間違うと俺みたいな「若い頃から変人」がますます変人になって、ワラワラと湧いて来るのです。若い人にお願いします「年寄りの偏屈ぶりは大目にみてあげてください」。あっ、俺ももう歯抜けの後期高齢者。

 

北方領土と核兵器は、密接に繋がっているのです。知らないほうがホタテがおいしいし、知ってるとホタテが喉をとおりにくいかもしれません。

 

今回のブログもこれでおしまいです。時事問題は、書くほうにとっては好き勝手。読まされるほうにとっては好き嫌い。書きたいことはいっぱいあるけど、これからは控え目にしようと思います。そんなこと言っておいてまたふたたび、かもしれません。次回のブログは「情動感染」の予定です。それではご機嫌よう、さようなら。