こんにちは。お元気ですか?私はまあまあそこそこに元気です。一般的には「元気じゃない」という範疇に属すと思うのですが、高齢だからしょうがないと思います。恐いものなど何もありません。私こそが「泣く子も黙る後期高齢者」。気晴らしに海外旅行にでも行きたいな。あ、無理かなぁ。「行きたい」どころか「生きてたい」。ぼやくのはこれくらいにして、旅行にちなんで今回のテーマは「なぜ南極上空を飛行機は飛ばないのか」です。…飛行機なら飛ぶ。たぶん歩かないし、羽ばたきもしないと思うけど。
私は、海外に行ったことは、旅行も仕事も含めてただの一度もありません。チャンスはいくらでもあったのにも拘わらず(かかわらず)、遠出しなくてはならないシチュエーションを避けてました。「旅行嫌い」というほどのことでもありませんでしたが、明らかに「出不精(デブ症じゃない、デブ賞でもない)」の特性が悪い意味で出てしまってました。肝心な有名観光地だけは最低限抑えて、自由時間を多目に確保して、その日の思いつきで現地を巡るタイプ。朝イチで出掛けたところに留まるも善し、次に期待するも善し、と考える「心に負担が大きい旅」のスタイルのせいだったかも知れません。きっちり予め(あらかじめ)割り振った時間に従う、なんて、とてもとても出来ませんでした。旅した時の口癖は「ああ、めんどくせっ!」。楽しみに出掛けたはずなのに、全然楽しんでませんでした。思い返せば仕事はいつも飛びっきり忙しかったけど、時間なんて作ろうと思ったら作れたはずです。金がなかったわけでもありません(どこに隠したかをちょっと忘れただけ)。
飛行機も国内線の6往復しか乗ったことがありません。北海道に3回、独身時代にニセコスキーツアーと、新婚旅行で道南と、40才過ぎてから道東旅行に飛行機で行きました。四国にも1回行きました、四国行が飛行機初体験でした。乗ったのはYS-11と呼ばれた国産旅客機(当然プロペラ機)、圧倒的に古い思い出です、最初に入社した会社の人生初の社員慰安旅行でした。九州地方にも2回飛行機で行きました。基本的に九州行きは新幹線(4回もある)だったのですが、緊急の仕事で旭化成の延岡工場へ行ったことがある(なぜか旭化成の商売敵のはずのクラレエンジの人と同行)のと、息子の就職下見でブリヂストン久留米工場(フルート吹きとして付属吹奏楽団に、ユーフォ吹きの友人と二人スカウトされた、でも結局入社しなかった)に行きました。今では「あの頃1回くらいは海外を体験しておけばよかった」などと後悔してます。飛行機どころか乗り物全般的に、福祉車以外にはもう二度と乗り込むことはないでしょう。あ、電動車いすも乗り物と言えば乗り物か?
だけどそんな私にも、まだ「旅に対する憧れ」というものがあります。人はなぜ旅に憧れるのでしょうか?おそらく「本能的なものだ」と思います。日常と違う風景が見られて刺激的で気持ちいい。体験が増えるのは脳のためにはいいことだ。この景色は心に刺さるなぁ、何かここが好き。などなどです。学校で教わった「紀元前に起きた、インドからヨーロッパ方面への民族大移動」の要因もこれだったかもしれません。
旅行先はフランス?いいなぁ。カナダ?いいなぁ。ケニア?いいなぁ。行ってみたいな。船でも行くことは出来るけど、今のこの時代「船」と言っても定期航路なんてあるはずもないから、必然的に100%観光目的の「豪華客船クルーズ」です。豪華客船と言えば年寄り、あまりにも俺にお似合い。だけど、車椅子生活だから、車椅子では鍾乳洞には行けないみたいに、船にはたぶん乗れません。それに、船は子供の頃から船酔いする癖があるからあまり好きではありませんい。残るは当然飛行機です。飛行機のルートは北極廻りかな?近ごろ話題の「エコノミー症候群」というやつに見舞われたくないな。・・・・考えは駆け巡ります。だけど私はここで「はっ」と気が付きました。
飛行機に、北極ルートはあるけど、南極ルートがないのはなぜ?深く考えました。そして5つの理由を思いつきました(閃いた)。
1・気候。
南極は、飛行機が飛ぶためには気候が悪すぎる。南極上空は常に風が強くて機体は大揺れだし、寒すぎて舞い降りる気にならない。お天気が悪くてホワイトアウトで視界不良になる。まだ俺が子供の頃、南極大陸最高峰のエレバス火山に遊覧飛行機が正面衝突して全員死亡というニュースを耳にしたような気がする。この事故の反省か?命と引き換えに遊覧なんてするもんじゃないもんな。それに、例え不時着できたとしても、全員凍死したことだろう。だって「極地」というくらいだから、物見遊山はご法度。
2・採算性。
南極付近には大都市が少なくて、需要がないんじゃない?。シドニーからリオデジャネイロ、行く?ブエノスアイレスからケープタウン、行く?なくはないかも知れないけど、大挙して乗客が押し掛けるほど需要があるの?大都会は北半球に集中
3・機体氷結。
寒さのあまり燃料が凍るし、翼も凍る。フラップが凍りついたら致命的だし、燃料で言えば、社会人時代にもこれに悩まされた覚えがあるけど、JP4という軽油に良く似た航空燃料は確か-40℃で凍る(勤務先は航空会社でも石油関連会社でも自衛隊でもありません)。南極にはそれより寒くなる可能性がありそうです。
4・機体性能。
飛行機には「寒冷地仕様」なんてないし、万が一の片肺飛行の時の自主申告による航続距離制限で、空港までの距離が昔から確か国際的に決められてるはず。昔は60Kmぐらいに空港があるなら飛んでもよしだったけど、今は旅客用だとジェット機が増えたから、ジェット機なら300Kmぐらいかな?制限距離なんてプロペラ機ではまず無理。プロペラ機は今でもバリバリの現役・カナダのボンバルディアという鉄道機関車メーカーが今でもプロペラ双発機を作ってる。安く作れるけど、極地飛行には不向き。そんな飛行機が半数近く現存するのに「あれならいい、これならだめ」というのは、いかがなものなの?ジェット機でも寒冷地仕様に対応する機種は「作ろうと思ったら作れる」んだろうけど、限りなく難しい。莫大な開発費がかかる。維持管理するのも大変。
5・安全性。
緊急着陸できる空港がない。北極圏なら、人口密度も案外高くて、空港もアンカレッジ空港をはじめにいっぱいありそうだけど、南極圏に空港なんて聞いたことない(ちょっと調べてみたら案の定、北極圏に90ヶ所Vs.南極圏に1ヶ所)
犯罪に動機があるように、物事には必ず「そうなった理由」があります。知らないことを知りたい。わからないことはわかるようにしたい。これが「知識欲」なのでしょうか?自分で考えるもよし、聞いてみるもよし、調べてみるもよし、間違っていると恐いから複数回が必須。南極上空を飛行機が飛ばない理由を考えることは、まさにこの「知識欲」の充足ではないかと思います(自分で考えて、その後調べた)。これは「本能」だったのです。だから「考えたり調べてるあいだ中楽しかった」のです。
まだまだ言いたいことはいっぱいありますが、長くなってしまいそうだから、今回はこれでお開きにさせていただきます。最後までお付きあい下さってどうもありがとうございました。次回のブログのテーマは「静かな退職」の予定です。それではご機嫌よう、さようなら。
