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長過ぎね?俺の随筆(その14)

長過ぎね?俺の随筆

こんにちは。まだまだ寒さはエンドレスですね。お変わりなくお過ごしでしょうか?窓の外は見るからに寒そうで、外出する気にもなれません。でもきっともう少ししたら、温かくなるはずです。陽差しに力を感じます。でも、温かくなるはずのところが、行き過ぎて暑くなったりして。それを異常気象と言うのです。今回はそんなお話です。ブログには不向きなテーマかも知れないけど、今回は初めて時事問題、それも「時事問題そのもの」じゃなくて、「時事問題のにせもの」。時事問題にかこつけて、私達の暮らしを取り巻く問題、特に中国が今抱える問題と我々への影響について書かせていただきたいと思います。なぜブログに相応しく(ふさわしく)ないと思うのかというと、理由は2つ。ひとつ、刻々情勢が変わり、書き溜めができない。今回がまさにそうでした。ふたつ、受け身になりうる。時事問題というものは、待ってさえいれば問題のほうから歩いて来てくれるからです。楽チンです。ブログというものは自分特有の問い掛けと、それについての意見・見解・考え方を読み手の人と一緒に考える機会であって、口を開けて待ち構えるものではないと思うのです。ブログの真骨頂・おもしろさは、自問自答です(だから「~って何?」のタイトルが増える)。しかし、たまには目先を変えてみるのもいいもんだ、と、今回は「時事問題みたいなの」に取り組んでみたいと思います。ご存知のようにウクライナで戦争が始まってしまいましたので、それどころじゃないとも思うのですが、始まる前からせっかく準備していた原稿ですから、そのままで掲載させていただきます。テーマは「やがて中国が台頭?いや、インドが台頭」です。

 

私がおさらばした後のこの世のあり樣なんて、たぶん私は関与できないことでしょう(たぶんじゃないよ、あたりまえ)。この世がどうなるかは気になるがその一方、どうなろうと知ったことじゃない、という考え方もあります。

しかし、私は気になって仕方ありません。ある日ある時突然、私はこういう思いに襲われました。「近い未来に、いや、一部の分野では既にそうなってしまってるけど、やがて中国が世界を席巻するだろう。しかし、その期間はあまり長くは続かないだろう。中国の5つの問題が解決されたら、世界制覇は長続きするだろうけど、恐らく中国は5つのうちひとつも解決できないだろう。次の次の制覇者候補、それはインドだ」と。

 

中国の世界制覇は、少しずつ少しずつそうなって行くだろうと思います。少しずつだから、誰も気がつきません。彼等中国の思い通りに着実に進行中です。フと気付いた時には、彼等のにやけ顏だけが新聞紙面を連日飾ります。ただしこれにはクリアしなければならない前提条件・問題が複数あります。クリアしなければならない問題の数々とは、大きく別けて5つあると思います(5つもあるの?)。ここでは、その問題について詳しく見て行きたいと思います。あなたの暮らしにも影響するかもしれません。他人事だと思って読み飛ばさないでください。

 

まず1つ目の解決しなくてはならない問題は、その特異な政治体制です。「共産党独裁という現状がいつまでも続けられるはずがない」です。中国には中国なりの民主主義があると報道官がコメントしてる風景を、先々月のテレビで見たことがありますが(北京オリンピックの外交団派遣のボイコットへの反論の時)、その時語られた「中国なりの民主主義」という考え方にはちょっと無理があると思います。共産党が考える民主主義?言葉が元来持っている意味が滅茶苦茶です。だからこそ、中国には今とは違う政治体制を見せてほしいのです。社会主義は時代遅れの不安定な政治体制と今では言われてます。不安定なやつ(国)には世界制覇なんてできません。どうにかして、改善しないといけません。改善さえ為し遂げたらあの大国ぶりです。今では「世界2大大国」といえばアメリカと中国です。だけど、2大大国なのにアメリカと中国では価値観が違い過ぎます。政治思想的には「2大政党vs.一党独裁」物流的には「自由貿易vs.輸出入統制」経済的には「資本主義経済vs.社会主義経済」、お互いを「あいつこそ悪」と思ってることでしょう。右手で握手して、左手で殴りあっています。しかし何となくじわじわとこっちの領分(敢えて言うならアメリカ寄りの領分)に中国が入り込んで来てるとは思いませんか?アメリカに対しては嫌いではないけど (アメリカもどんなものかな?とは思わないでもない) 、中国には違和感しかありません。あの奇妙な政治的体制が収まった時が恐ろしいです。大国って何だろう・政治体制って何だろう?と疑問が湧いて来ませんか?

 

ふたつ目の問題、使い分けがうまくいかない、です。「社会主義という国の方針と、市場主義経済との巧みな使い分けの破綻」うん、ジレンマです。社会主義という考え方は、成功しなかったのではないかと言われてます。崩壊してしまった国はあるけど、上手いこと運用できた国はありませんよね。そして、上手いこと運用できなかった国のひとつに中国も含まれると思います。香港の一例もあって、世界からそういう目で見られているのです。一体いつまでしがみついてるつもりなんでしょう?最近ではいわゆる「専制国家」もちらほら見かけるようになりました。中国が専制国家だと言っているわけではないけど(ホントは言いたい)、広大な国土を統治するためには多少強権的なほうが望ましいという考え方なのでしょう(一理ある、と思う)。だけど、未来永劫このシステムが上手く通用して行けるとは思えないのです。中国は共産党独占です(少なすぎて目立たないけど、一応野党も見たことあるけど)。共産主義とは、あくまでも個人的な自由の上に成立してる資本主義経済を真っ向から否定して、この社会(つまりコミュニティー)を組織化して富の平等配分を画策し、その代わりに労働力の提供を義務化する、というものです(キーワードは富の平等配分)。よく考えられた社会構造ではあるけど、この手段では上手くいかないことも証明済みです。いくら頑張って働いても報酬は平等配分では、人間というものはどうしても人間が本来持つ「サボり癖」(後日ブログ化の予定)が表面化してしまうのです。理想だけを追い求め過ぎた結果です。考え方はよかったのですが、人間の本質というものに対しての考察が足りなさ過ぎました。史上初の共産主義国家であるソ連は、無惨にも、というか見事に崩壊しました。そして、生き残った中国の心配事と言えば、本土以外に暮らしてる漢民族(台湾香港マカオ)と、新疆ウイグル地区やチベットなどのいわゆる少数民族統治の問題です。私が唱える「中国世界制覇説」はこれらの解決が前提です。新疆ウイグル地区も問題が深いのですが、一番厄介なのは、社会制度が異なる「台湾」そして「香港」への向き合い方が問われるのでしょう。一方、それを非難するアメリカもまた人種差別(相も変わらず黒人対象、懲りない奴だ)が酷いものです。ま、どっちもどっちだとして、あっちがこんなふうだから、こっちも赦して(ゆるして)やろう、というわけには行きません。

3つ目、公害問題。現在、中国では、公害問題であちこちで大変な騒ぎになってるらしいです。各所で沸き起こった騒動を時々耳にするけど、我が日本にとっては、公害問題は「いつか来た道」、なんとかなったしなんとかするだろうと思い勝ちです。でも、我が国とかの国では規模が違い過ぎますから、ちょっと心配です。しかし私はここでは、ただ単に公害問題を問いたいのではありません。もう1枚裏があります。「なぜ公害問題・環境破壊が起きるのか」が問題なのです。それを引き起こす原因は「レアメタル・レアアース鉱山の存在」です。レアメタルやレアアースは文字通りレアな鉱物です。その含有率は油田や天然ガス田みたいなわけには行きません。金鉱(金の含有率が少ない)やボーキサイト(アルミニウムの原材料、効率がよろしくないという噂)採掘にも遥かに及ばないでしょう。1トンレアメタルを採掘するために1000トンくらいのボタ山(鉱物かすを積み上げた山)が出来上がってしまいます。ところが中国は世界一のレアアースの大産出国なのです。占用率は甚大、サウジアラビアやアメリカ(シェール石油で躍進中)産出の石油の比(対世界比で各々20%くらい)どころではありません、ものによっては95%(世界比)くらいあります。世界は資源依存から脱却できてません。むしろグリーンエネルギーであればあるほど、片寄った占有率は悪化してます。もしも中国に、これを武器に世界制覇を画策されたら、アメリカなんてひとたまりもありません(いわんや我が国も)。中国をレアメタル産出国に仕立て上げた張本人は実はアメリカです。ついて回る重金属問題(後述)を発展途上国に押し付けようとしたのです。しかも安価に。安価な中国より資本主義諸国が高額な理由は「埋蔵量がない」ではなく「規制値遵守(じゅんしゅ)や環境保護補償にお金がかかりすぎ」です。中国には規制値なんて初めからないも同然だし、補償なんて住人を追い出すだけで無償です。しかし、思いがけなく中国は大国になってしまってアメリカの目論見(もくろみ)は外れて、安価であればあるほど寡占(複数による高いシェア、一人占めに近い)状態になりました。ここで中国は気が付きました「これは世界制覇の武器になる」と。寡占は恣意的ですから、こうした傾向(石油より著しい寡占)を何とかしなくてはなりません。そうでなければ「この寡占ぶり、石油のほうがまだマシだ」ということになります。中国はとりあえず公害問題だけ解決してくれればそれでいいです。

4つ目の問題、環境問題。特に地球温暖化の問題では、中国は出遅れてると言わざるを得ません。世界2大CO2排出国の一翼と名指しされ、それでももう1つの排出大国と欧州諸国から睨まれてるアメリカや、石炭発電をやめようとはしないインドや我が日本と手を携えて進むしかありません。中国の言い分も理解できます、それはこのようなものです「これまでに散々CO2を排出することによってのしあがって来た欧米諸国(米もなぜか含む)は、現在の排出量抑制案は結構だけど、今の排出量と過去の排出量を合算して考えるべきだ。我々もあなた達と同じくらいに繁栄できるまで待つべきだ」。正論だと私は思います。でも、地球温暖化は「待ったなし」なんでしょう?もし本当なら、わかってもらうしかないのかな(実は私は地球氷河期論者)。しかしここでも先程のレアアース問題が絡んで来ます。それは、レアアースを取り出した後の鉱物かすに重金属が含まれるという問題です。ボタ山をボタ山のままで放置するわけには行きません。レアアースを取り出す過程で硫酸硝酸を沢山使用するのも問題です(排水に混入)。これらの問題が重金属問題です。CO2排出どころの騒ぎではありません。そもそも私は初めから懐疑的なのですが「CO2による地球温暖化」は本当にCO2だけなのでしょうか。私の見立てによると、地球は今、氷河期に向かってるのではないでしょうか?寒冷期や温暖化は太陽の活動力と地球の公転自転で決まるものではないでしょうか?SDGsの掛け声も勇ましく、昨今盛んに語られる「グリーンエネルギー」は実はレアメタルやレアアースの固まりです。資源依存の観点から見ると、現状の「化石燃料依存」のほうが遥かにマシです。先程と同じように、とりあえず中国は環境問題だけ解決していただければいいでしょう。後は我々の問題です。

確かに、最近の100年間だけで、過去10000年分の温度上昇が起きてると言います。私は大勢は氷河期に向かっていると思うのですが、そんな中でこの傾向を温暖化だと言うなら、否定などしません。それはそうなのでしょう。その主因はCO2だと私も思います。だけど原因がCO2だったらそれは幸いと思います。全人類の知恵が及ぶ可能性が残されてると思うのです。現に「脱炭素社会」という形でCO2削減が始まってます。もし私が「地球の自転公転を何とかしてくれ、太陽の活動力低下を何とかしてくれ」などと言われたら、あなたには「それは、私なら出来る」と思ってくれますか?無理に決まってます。だから「幸い」なのです。

最後に5つ目。我が国と同じように少子高齢化問題。一人っ子政策をやめても、中国ではあまり出生率が向上しません。三人っ子政策?不完全です。やがて我が国と同じようになって行くのは火を見るのより明らかです。少子高齢化の問題点はあちこちで語り尽くされてるから、ここでは割愛させていただきます。日本没落の最大点です。どなたもご存知のように様々な問題がありますね。何はともあれ「深刻な問題がある」と思ってください。

中国の現在には、5つも問題があって、そのうちの何ひとつも解決できそうにありません。

アメリカは今の立ち位置がかなり気持ちよさそうだけど、残念ながらいつまでもそこにはいられないと思います。アメリカと言えども、歴史が語るように栄枯盛衰の水平線のかなたに沈んで行くことでしょう。

イギリスがそうだったように、スペインもそうだったように。アメリカと中国は、見かけだけは仲が悪そうに見えるけど、実は案外仲良しではないでしょうか。お互いに「経済的に、切ろうとしても切り離せない縁」だとわかっているのです。ひとつの国(ズバリ中国のこと)が新しく一番になるためには、対立軸が必要だと思います。対立軸はインド。中国とインド、この2ヶ国がぶっちぎりです。中国が没落したら、すぐにインドがトップになることでしょう。3番手がインドネシア。その後、パキスタン、ナイジェリア、アメリカ、ブラジル、南アフリカ、イラン、日本、ケニア、ベトナム、と続くだろうと思います。我ながら大胆な予想だとは思います。我々には、あまりインドに馴染みがありません。インドとはうまくやって行けるんですかね。あまりよくわからないけど、大航海時代のスペインの没落が「他宗教に不寛容」だったように、インドの最大の問題点は、宗教だと思います。不寛容だと言ってるわけではありません。ヒンズー教を前面に出す姿勢は、世界中の各国がヒンズー教に馴染みがなさ過ぎて危険だと思います。周辺諸国との宗教的軋轢(特に昔から続くパキスタン)も不安です。多民族国家というのも、よそから見ると懸念材料です。教育の進行具合のムラも足かせです。一方、中国のイメージは「中国は複製し放題、著作権という概念を知らない三流国」の印象があります。しかし、あの複製騒ぎは国民的な練習に過ぎなかったのです。あの騒ぎで全ての中国国民が骨身に染みたことでしょう。しかも他国は「コピー天国」だと油断する。中国に限らずアジア諸国の技術力は案外高いです、技術に接する機会が沢山あったから。突き詰めて言えば彼等は優秀だったということでしょう。

ここまであれこれと世迷い言を重ねて来ましたけど(言ってることが正しいとは限りません)、今の中国の問題や、今のインドの問題を、皆さんが皆さんなりに考えていただく機会になれば幸いです。

今のウクライナにロシア侵攻の戦争は、中国が1枚咬んでるのではないか?と言われてます。ロシアに生活用品の輸出を約束しました。このあとどうなって行くのでしょうか?次回は「ラジオ体操」の予定です。それではご機嫌よう、さようなら。

 

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★アーカイブ「長過ぎね?俺の随筆」★
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第13回 「ネガティブばかりじゃいられない」

第12回 「オンリーワン?聞いたことあるぞ」

第11回 「身障者は可能性を追求し続ける存在であるべき」

第10回 「中村八大破れたり」

第  9回 「語源。知ってる?」

第  8回 「かつて私が知りえた雑学」

第  7回 「正義って何?正義の味方って誰?」

第  6回 「〇〇できないのは案外辛い」

第  5回 「幸せって何?」

第  4回 「博愛」

第  3回 「愛って何?」

第  2回 「仕事するって何?人は何のために働くの?」

第  1回 「ここのような施設の入居者たちには、介護スタッフの人たちがどのように見えているのか」